30)ディーノ246GT/Dino 246GT
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*FERRARI  CLASSIC*
■ ディーノ246GT/Dino246GT

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 古今のクルマのなかで、現実的に所有できる一番美しいと思えるのがディーノ246GT。飽きることなく名車図鑑のような本を眺め、ある時にそう判断した。もちろんイノウエ個人的に、だ。いまからずっと前のこと、まだここまで深くクルマにのめり込んではいなかった頃。したがって、なんの実感もなくただただ理想に近いクルマとしてその名を挙げたのだった。
 思いつづければ夢は叶う、というわけではないのだが、まったく現実味を持っていなかったディーノ246GTが、ある日突然に身近かにやってきた。スーパーカー・ブームとやらが去って、中古車店の片隅に買い手の付かないディーノがあったのである。運というものだろうか。ちょっと注目の高かった「ラスト・ミジェット」を下取りにして、まあリーズナブルに値引きしてくれる、という。かくして、イノウエは夢とばかり思っていたディーノ246GTを手にした。
 エンジンを直し、ボディを直し、ようやく乗れるようになって、ディーノ246GTの写真本をつくった。持ちきれなくなったら、それはその時だ。そんなつもりでいたのが、もう30年以上経過していま当時よりも好調でいてくれる。こんな濃密で素晴らしいクルマ生活。面倒を見てくれる主治医の存在も大きい。手前味噌でモーシワケナイのだが、いまだ飽きることもなく溺愛状態なのはシアワセというほかはない。

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