38)ジネッタG12/Ginetta G12

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GINETTA  CLASSIC

ジネッタG12/Ginetta G12


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 趣味というものはキリがない。だからこそ面白くもあり、のめり込むに足るという理由であるのだが、ジネッタG4のヒットがジネッタG12に進化したのは、まさしくそんな印象である。ジネッタG4はいうなれば尖った先端にある究極のスポーツカーのひとつといえるが、さらにその先を求めるなら大きくスペックを変更してでもジネッタG12に至るのだろうなあ、ということがクルマ好きならば容易に理解できたりする。

 まずレイアウトはミドシップ。より高度なレーシング性能を求めた結果、キャビン背後、ホイールベース内にエンジンを搭載し、重量バランスを理想に近づける。縦置きするエンジンもいっそう高性能で、たとえば「コスワース・チューン」190PSが580kgのボディに搭載されることを想像してみて欲しい。


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 ボディ・スタイルはご覧の通り、ミニ・スーパーカーというようなスパルタンなもの。逆にいうならば、スーパーカーの類は素晴しいけれど、わが国の路上ではいかにも大柄に過ぎて、スポーツカー・フィールを得ることができない。そういう思いはこのジネッタG12がみごとに解消してくれる。もちろん美点とデメリットは裏表。まあ、タイトになったキャビンで、もう走りに徹するしかない、というような思いに駆られることもあるだろう。

 しかし「人馬一体」ならぬ「人車一体」、クルマと運転者とが協力し合って性能を引き出すという愉しみを味わってしまったら、もう元には戻れない。猛々しいエンジン・サウンドとともに快走する悦びは、まさしく別格というものだ。


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