56)ロータス・ヨーロッパS2/Lotus Europa S2

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*LOTUS CLASSIC*

ロータス・ヨーロッパS1/Lotus Europa S1


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 ロータスがつねに新しいものを追いかけていた印象があるのは、エランにつづくヨーロッパがまたいくつもの新鮮なインパクトの持ち主だったことも大きく影響している。そう、ただし、われわれがよく知るロータス・ヨーロッパというと、小型のくせに「ビッグ・ヴァルヴ」エンジンを搭載しスーパーカー並みの存在感をみせた最終期のヨーロッパ・スペシャル(タイプ74)を思い浮かべよう。しかし、本来タイプ46として誕生した時のヨーロッパはかなり性格を異にするものであった。

 なにしろ、ロータス社にとってのヨーロッパの位置づけは「セヴンの後継」というものであった。つまり安価にスポーツGTを提供するというもので、徹底的にコストダウンを図ったがゆえに、鋼板組立てのシャシーは脱着不可能、サイド・ウィンドウも固定式というようなものであった。エンジンも乗用車ルノー16用が搭載された。それでも、エランから発展した鋼板シャシーを持つミドシップ・レイアウトは斬新そのもの。軽量ボディの助けによって侮りがたい性能を得たのだった。

 しかし、初期モデルはその名の通り欧州本土、フランスで販売されただけで、いくつかを改良のうえ、2年後の1968年にヨーロッパS2(タイプ54)として送り出され、ようやく広く認められた。ドア・ウィンドウが開閉式になった、などと訊くと、ヨーロッパS2にして、ようやく実用に足るものになったというところか。相変わらずルノー製のOHVエンジンだったが、軽量コンパクトなGTといった性格は明快なものであった。


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