65)ユーノス・ロードスター/Eunos roadster

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*MAZDA CLASSIC*

ユーノス・ロードスター/Eunos roadster


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 クルマ好きのアイテムはそれこそライトなものからディープなものまであるけれど、多くのヒトにスポーツカーの楽しみを提供してくれた存在として、ユーノス・ロードスターの名前は忘れることができない。マーケティングとやらが主導権を握り、ありきたりのクルマしか登場しづらくなっていた時代に、クルマを走らせる愉しさを主張して登場したスポーツカーは、それだけで大きなインパクトだった。なにより証拠に、それ以降、ドイツやイタリアでオープン・スポーツが次々に登場してくるのをみるにつけ、ちょっと誇らしい気持ちでロードスターを語れるような気さえするのだ。

 思い返してみれば、初代のロードスターが当時のユーノス店から発売になったのは1989年。その数ヶ月前の5月に米国でヴェイルを脱いだというのも、当時の日本国内のクルマ環境が思い浮かぶではないか。

 マツダ社内のクルマ好きが集まって趣味のようにしてつくった(それを「サンデイ・プロジェクト」などと呼んだりする)モデル。そう訊くと、ロードスターのシンプルで基本に忠実な性格も頷ける。ひとりの個性が際立つような欧州のスポーツカーではなくて、みんなが集まってスポーツカーの魅力を抽出したらこんな形になった。そんなケレン味のなさがロードスターの魅力となって備わっている。

 先ごろデビュウしたばかりのアルファ・ロメオとのシャシー共用第四代目も気になるが、NA系と呼ばれる初代のライト感が素敵だ。