87)VWポルシェ914/VW-Porsche 914

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*PORSCHE CLASSIC*

VWポルシェ914/VW-Porsche 914


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 ポルシェの歴史のなかで、あまり定着はしなかったけれど忘れられないモデルがいくつかある。「ポルシェ・アバルト」などというのは別格として、ポルシェ356シリーズはどれもいい形だし、切れ味鋭い佳き時代のポルシェ911はいうに及ばず、ポルシェ912もいいし、ポルシェ959は圧倒的だし、ポルシェ928は存在感いっぱいだし、じつは新しいポルシェ・ケイマンにも密かな憧れを持っている。

 そんなこんなはさておくとして、ポルシェ914は忘れられないひとつとして、採り上げぬわけにもいくまい。正しくはVWポルシェ914として、販売会社、VW-ポルシェ社をつくってまで世に送り出した意欲作。もちろん近い間柄ではあるけれど、その当時に合弁会社というのはちょっとした話題であった。

 で、当のポルシェ914はVWのコンポーネンツを利用しつつ、廉価にポルシェ・ブランドを広めることを目標としてつくられた。最初はVW411Eの1.7L、80PSエンジン搭載のポルシェ914と、ポルシェ911Tの水平対向6気筒、2.0L、110PSのポルシェ911/6として登場。スクウェアなスタイリングのボディに、ミドシップ・レイアウトとタルガ・トップという魅力を携えて大いに売れた。とくに1972年からエンジンを2.0Lにアップしたポルシェ914(2.0)になって、わが国でも大きな人気を集めたのだった。

 いや、それにしてもいまでも新鮮。ポルシェであってポルシェでない、独特の感覚がかえって拘る気持ちを刺激してくれたりする。