90)ルノー・スポール・スピダー/Renault Sport Spider

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*RENAULT CLASSIC*

ルノー・スポール・スピダー/Renault Sport Spider


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 ルノー・スポーツ・スパイダー、つまりはフランス語でルノー・スポール・スピダーをして、アルピーヌの後継、といったりする。それは単に、かつてアルピーヌ生産の拠点であったフランス北部、ディエップの工場から生み出されたから、という理由だけではない。

 ルノーのモータースポーツ部門、ルノー・スポールによって企画されつくり出され、もともとはワンメイク・レースのために計画されたもの。1994年のジュネーヴ・ショウにコンセプト・カーを展示したところ、その反響の大きさから量産、市販が決ったといういきさつがある。誰しもが大いなる興味を抱かされるスペック、アピアランスを持っていた、ということだ。

 友人のH山さんがルノー・スポール・スピダーを手に入れた。御殿場在住の彼は親切にもスピダーでの箱根ドライヴの機会を与えてくれた。アルピーヌ生みの親であるジャン・レデレさんは、自分のつくったアルピーヌでアルプスのワインディング・ロードを駆け巡った、というのを思い起こしたりしながら、小気味よい走りを堪能した。パワーユニットはルノー・メガーヌからトレードされた直列4気筒DOHC2.0L、150PSそれにミドシップ・レイアウトと現代的なタイヤで踏ん張る足周りのおかげで、まったくスリルを感じさせない。


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 しかし毎度思うことだが、スポーツカーにとって軽量であるということは、エンジン・パワー以上に有効。930kgといわれる軽量ボディは、ホントにひらりひらりとコーナリングをかわしていくといった風。アルミニウムによるシャシー、上等な仕上げのFRPボディはアルピーヌ生産で充分証明済み、というところだろうか。インテリアを含むモダーンな印象も悪くない。

 スタイリングは別物だが、走りのフィーリングはさすがどちらもリアル・スポーツカー。アルピーヌA110を思い起こしながら、スポール・スピダーを楽しんだのだった。

 1800台ほどつくられたというルノー・スポール・スピダー。クルマ好きの声によって量産化されたクルマとして、ひとつの記念物というような存在でもある。