97)トライアンフTR4/Triumph TR4

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*TRIUMPH CLASSIC*

トライアンフTR4/Triumph TR4


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 1960年代に入ると、ライヴァルMGはまったく新しいMGBを送り出す。モノコック・シャシーを導入し、ボディ・スタイルも一新された。対してトライアンフは、新しいスタイリングを採り入れてTR4にチェンジする。そのスタイリングはなんとイタリアン・デザイン。小型車にシフトしたばかりのBMWやわが日野コンテッサなどで知られるジョヴァンニ・ミケロッティに委ねられた。すでにトライアンフではヴァンガードやヘラルドといったサルーンで起用していたこともあり、それまでの雰囲気を一新するにはいい判断だったかもしれない。

 で、でき上がったトライアンフTR4は、フロント周りに特徴を持つエレガントなスタイリングに一新された。TR3までは大きく切り込まれ、ヒジを掛けて走っていたドア部分も居住性改善のためか、一般的なものになってしまった。よくも悪くも個性はフロントマスクに集約された、という感じだ。

 しかし、スタイリッシュにはなったものの、相変わらず独立したラダー・フレームが使われており、そのフレームに乗ったようなドライヴィング・ポジションは変わらない。よくも悪くも古典的な走りはTR3と同じで、洗練されたMGBなどとは時代がひとつ違う、といった風であった。

 さらに付け加えておくと、低迷期にあった英国自動車産業は、1968年にBMH社とレイランド・グループが合併して、ブリティッシュ・レイランド社になるのだが、これは長年ライヴェル関係にあったトライアンフとMGとがひとつの傘の下にくることを意味する。なんともはや、の状況に至るのだ。

 写真はタルガ風の「サリートップ」。