99)VWカルマン・ギア/VW Carmann-Ghia

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VOLKSWAGEN  CLASSIC

VWカルマン・ギア/VW Carmann-Ghia


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 ビートルがまだ現役で生産されていた頃、「キャル・ルック」というのが流行した時期があった。カリフォルニア風、つまりかの地の若者などがメッキ・パーツなどできらびやかにドレスアップして楽しんだことに由来するのだが、VWカルマン・ギアなどはメーカー自身がいかにもカリフォルニア辺りで走るのに似合いそう、とつくり出したような印象がある。

 実用をなによりも重んじて「国民車」とまで名乗って登場したビートルからすると、いかにもスタイリング重視、いうなれば実用性無視のようにして形づくったような感じだ。もちろん、4人にはきつかったとしても2人には不足のないスペースのクーペ。丸いルーフ・ラインのシルエットを見るたびに、佳き時代のクラシカルな印象とともに精一杯スタイリッシュを主張するような温かみを感じる。

 カロッツェリア・ギアでデザインされカルマン社でつくり出される。ソフトトップのカブリオレ・モデルもつくられていた。

 もちろんベースはビートルだから、リアの空冷水平対向エンジン独特のサウンドとともに走れば、なかなかの濃いテイストが味わえる。オリジナルのまま保つもよし、それこそ「キャル・ルック」を楽しむのもよし、といったところだ。