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   ■ 英国のミニカー「お宝」御三家(2)「コーギー」


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 ひょっとすると、一番馴染んでいるアンティーク・ミニカーは「コーギー」かもしれない。「コーギー」犬が描かれた黄色い箱。ちょっと「ディンキー」と見紛うばかりではないか、と思ったらちゃんと理由があった。

 戦前にドイツからやってきたふたりのドイツ人によって設立された玩具メーカー、メカノ(Meccano)社が1950年代中盤にスタートさせたミニカーのブランドに「コーギー・トイズ」と名付けたもの。つまり、「ディンキー」に対し後発、というわけで、ちょっと似た雰囲気の箱にし、工場のあった地元、ウェールズ州の「ウェルシュ・コーギー」犬をペットマークにしたのだった。それだけでなく、後発ということで「ディンキー」にはなかった窓ガラスをプラで再現。わざわざ箱にも「プラの窓付」と謳うなど、後発ならではの工夫もした。

       


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 それらが功を奏してか、すっかりお馴染みのブランドとなり、広くその名は定着している。英国車を中心に人気のクルマを次々にモデル化。なかにはこんなものまで、という例のようなフィアット600ベースのビーチ・バギイ「ギア・フィアット600」などもつくったりしている。

 最盛期は1960年代頃で、1980年代には買収その他で息を潜め、最近は、ホーンビイ傘下でその名が復活させているが、かつての味わいは失せている。