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   ■ レストレイション、「カニ目」のその1


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 イノウエは幾度かのレストレイションを経験している。ほとんど自分たちで頑張ったのが1回、自分のクルマが3回、工場に通うなどして観察させてもらったのが数回。もっとも自分たちで、といっても友人が頑張ってくれたのを手伝っただけなのだが、それでもエンジンをおろしてオーヴァホールするところから、最後の組み付けまで半年掛かりでそのいろいろを観察することができ、ほとんど一冊の本にできるほど。

 その自分たちで行なったのは、いうまでもないいま愛用している「カニ目」である。いかにもシンプル、スポーツカーの基本、というような「カニ目」。自分たちでもレストレイションできる。ということは趣味のアイテムとして大きな「プラス点」になる。それまで、2台の「カニ目」を乗り継いでいたイノウエが、米国に出掛けたおりにとある自動車工場の片隅でレストレイション前の「カニ目」に遭遇したのが、そもそものはじまり。交渉するとスペアのエンジン付で、船での輸送代の方が高くなるような価格で分けてくれる、という。

 あまりの嬉しさに、そのときの写真さえ撮り忘れていたほど。日本にやってきたときの姿は、下塗り状態、錆色の車体に木箱に入ったエンジンふたつ、といった状態。さてさて、こののちのレストレイションのようすは…… つづく、ということで。

       


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「港に着いて通関が終わったので引き取りに来てください」といわれ駆けつけた。わー、工場のヒトは塗装までしてくれたんだ、と思ったらそれはイノウエの「カニさん」ではなくて、別のクルマだった。後にあった、文字通り錆び色のがわが「カニさん」のレストレイション前の姿。木箱のなかにはエンジンが。

       


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