4syumi-1restore1-title.png


   ■ レストレイション、「カニ目」その2


4syumi-1restore3-1.jpg


       

 カリフォルニアで見付けたレストア・ベースの「カニ目」。なにはともあれ,ヒストリック・カーを手に入れるならカリフォルニアからがいい。なんとなれば,彼の地の乾燥した天気は,クルマ,とくに旧いクルマにとって大敵の「錆び」のもとである湿気が少ない。中古車店もわざわざ「カリフォルニアから輸入」などと謳ったりしたものだ。

 イノウエはそれまで「カニ目」ばかり2台乗り継いでいた,というのも最初に手に入れたのはよく直されてはいたが、ボディの各部が結構錆びて,それをパテなどで修正されていた。2台目は長く国内にあったものとしては上々のものだったが,塗装を剥がしてみると(全塗装して好みの色にするため,もちろん工場に頼んで剥がしてもらったのだが)、ホイール・アーチの前後など、錆びて孔があいているほどであった。それはちゃんと鉄板を切り継いで修正したのだが,長く乗ろうと思ったら錆びはない方がいいに決まっている。

 そんなわけで,レストレイションに掛かるいの一番にしたことは塗装工場に持ち込んで,各部をチェックすることであった。小さなクルマはありがたいもので,「カニ目」など二人掛かりでヒョイと裏返しにしてしまえる。ウインドスクリーンなども大きめのボルトで留まっているだけなので,持ち込んだその日のうちに裏返しにすることができた。それで観察し,各部の構造に感心し,錆びの少ないことにおおいに気をよくした,というわけだ。

       


4syumi-1restore3-2.jpg