01)アバルト1000ビアルベーロ/Abarth 1000 bialbero

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*ABARTH  CLASSIC*

■ アバルト1000ビアルベーロ/Abarth 1000 bialbero


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 「ビアルベーロ」とは「ビ・アルベーロ」、つまりは2本のカムシャフトを意味する。いうまでもない、クラシック・アバルトの象徴というべきDOHCエンジンのことだ。クルマは小さい方が走って小気味よい場合が多い。体にフィットし、まるで自分がパワーの塊になったかのような気分で走れたりする。アバルトは最初はフィアット車を少しチューニングして、速い小型スポーツを謳っていたのだが、レースで勝利を収めるべく次第にエスカレート。ついには、750クラスや1000、1300クラスの常勝マシーンにまで昇華する。エンジンも、ブロックこそフィアットだが、ヘッドからほとんどを新調。カリカリのチューニングに仕上げる。

 ボディの方も魅力的なスタイリングのカロッツェリア・ザガート製アルミ・ボディをしつらえる。つまり、エンジンよし、スタイルよし、さらにいうなら数多くのレース勝利を記録したヒストリイもよし、小粒だけれも侮れない「永遠のアイドル」というわけだ。

 その最右翼、アバルト1000ビアルベーロ。所有することは大きな誇りになる。


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IMPRESSIONS アバルトに乗る粋:ABARTH 1000 bialbero

 軽量ボディに強力エンジン、旧き佳き時代の速いクルマの正当派というべきものだ。唯一トラディショナルなセオリイに反するといえば、リアのエンジン、リア・ドライヴということか。それにしてもカリカリ・チューンのエンジン。スタートさせた時から腹に応える鼓動が頼もしい。小排気量エンジン故に、甲高いサウンドかと思いきや、低く迫力ある排気音なのが意外な驚きだ。

 いくら本格的スポーツといっても、いまから半世紀前のクラシックだ。ギアは4段だし、ブレーキはその性能からすればかなり心許ない。サスペンションも思いのほかソフトで、充分にロールもしてくれる。それでも、アバルトを買ってひと走りすれば、充分に汗をかいてしまうほど。「元気の要るクルマ」と形容したのはウソではない、と実感したのだった。


 

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アバルト1000ビアルベーロ、この時代は982ccで91PSを発揮していた。芸術的なエグゾストがなんとも素敵だ。


協力:カロッツェリア  マチオヤジマ

http://www.abarth.co.jp/