41)ホンダ・シティ・カブリオレ/Honda  City  cabriolet

Honda_title3*.png


  *HONDA  CLASSIC*

■ ホンダ・シティ・カブリオレ/Honda  City  cabriolet 

honda1-1.jpg


 数あるホンダ車のなかで、忘れられないもののひとつに初代シティがある。1980年代はじめに新しい小型車として登場したシティは、背の高さで居住性を稼ぐという「トールボーイ」の思想で、個性的なアピアランスをみせた。シティそのものもなかなか主張があって面白いものだったが、ピニンファリーナの手を借りたというシティ・カブリオレは、もうひとつのシティ・ターボとともに、クルマ好き脳を刺激する。

 もともとが1.2L級の小型車だから、走らせて痛快というわけではないのだが、いったん幌を降ろして走り出せば、オープンエア・モータリングの愉しさで気分は一新されてしまう。4人乗りである、というところもこのクラスとしては異色で、若者が仲間とわいわい楽しむといったシーンが想像できた。ボディ・カラーも12色が揃えられ、たとえばオレンジとかピンクとかエメラルドだとか、お気に入りがいくつもあった。

 最近でも、ときどき街でシティ・カブリオレに出遇うことがある。みんなだいじに乗られているんだろうな、ということが感じられて微笑ましくなる。浪費家でないクルマは、いつまでも側に置いておいても苦にならない。趣味と実用の両方を受け持つ、いまでも素敵な1台。



 

honda1-2.jpg

  

○ 世界の名車2「HONDA」(保育社)

 ホンダ・スポーツから初代のシティ、特に登場したばかりのシティ・カブリオレまでをまとめた。ホンダS600、S800といった永遠の名作はもとより、シティ・カブリオレやシティ・ターボなど、いまだ忘れられない傑作も含まれている。それよりも、ホンダNや「ステップバン」には苦労した。いまでこそ、愛好家がいて綺麗にレストレイションされたものも少なくないが、当時はちょうどそうした機運もなく、ほとんどが乗りつぶされてしまっていたのだった。