74)モーリス・ミニ・マイナー/Morris Mini Minor

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*MINI  CLASSIC* 

■ モーリス・ミニ・マイナー/Morris Mini Minor

                             

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 ミニ、英国クラシック・ミニはいくつもの美点を持っている。「Bigger inside, Smaller outside」、つまり小さな外寸に驚くほどの室内スペース、それを実現するために、エンジンを横置きして前輪を駆動するという「革新」を50年以上前に果たした。その功績は、ミニをして永遠のアイドルに仕立てている。先駆のメカニズムと理論に裏付けられたミニを所有すること、ミニを運転すること、それはちょっと誇らしいことでもあるのだ。

 モーリス・ミニ・マイナー、初期のミニを見て、走らせて感動するのは、もうその時点で充分に完成していた、ということだ。もちろん現代の目で見るとクラシックな香りに満ち満ちてはいるけれど、それでも少し気を遣ってやれば、現代の路上をさほど不満なく走ることができる。

 外見にしたってそうだ。ドアのヒンジが露出していたり、ドア・ウィンドウが引きちがいの窓であったり、小さなテールランプだったり、「Mk-Ⅰ」と呼ばれる初期ミニの特徴をしっかり備えてはいるものの、間違いなくミニの形をしている。

 売らんがためにモデルチェンジを繰り返す商品としてのクルマよりも、どこか気高く残しておきたいもののように思えるのは何故だろう。変わらないことは素晴らしい。そのお手本としてもミニは「価値」があるのだ。