80)日産フェアレディZ432/Nissan Fairlady Z432

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*FAIRLADY  CLASSIC*

■ 日産フェアレディZ432/Nissan Fairlady Z432


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 1969年のことだ。スパルタンなオープン・スポーツカーとして人気のあったフェアレディ1600/2000が突如としてクーペ・ボディのフェアレディZにチェンジされた。まだ「会社の事情」など、世の中のことにあまり通じていなかったオトナになりきる前のわれわれは、その変身に戸惑った。心持ちとしては、正統派と思われたオープンが消滅したことの方が、新車のデビュウよりも気になった。スポーツカーがどんどんなくなっていく、そういう危機感のなかにあった。

 登場したフェアレディZは、しかしながらスタイリッシュで有無をいわせぬ魅力の持ち主であった。スカイラインGT-RのS20型エンジンを搭載するフェアレディZ432も加えられ、圧倒的な憧れとなった。

 友人がフェアレディZ432を手に入れた。イノウエのスカイラインGT-Rと2台で出かけることも少なくなかった。片や2シーター・クーペのフェアレディZ。片や箱の4ドア。人気は「Z」にちがいない、と思っていたのだが、ヴェテランのクルマ好きは「GT-R」はいいねえ、と。「これはもともとプリンスのエンジンだからな」といわれても、当時は充分に解り得ていなかった。吸収合併されてしまったプリンス自動車への判官贔屓だったのか、のちのち納得したことだった。


 

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○ 世界の名車27「NISSAN」(保育社)

 日産のもうひとつの注目というより、むしろ主流派のモデルとして忘れられないのがフェアレディだ。オープンのフェアレディからクーペのフェアレディZに至る方向転換は、そのまま国産車の道筋を示したかのようであった。まさしく欧州的スパルタンなスポーツカーが、ラグジュアリに変身。北米で大ヒットするのだから。また開発中のスーパースポーツ、MID4に試乗を含む取材をさせてもらえたのは貴重な体験というほかはない。 






 


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